
NHK「きょうの料理」2026年10月号にのっていた、土井善晴さんの「鶏がゆ」を作ってみました。骨付きの鶏肉をゆでたスープで、お米を炊くお粥です。9月30日(水)21時からのEテレの放送でも紹介されます。
元のレシピは骨付きの鶏もも肉を使いますが、今回は近所のスーパーで買いやすい手羽元に変えました。さらに、鶏を50分ゆでる工程はホットクックにまかせています。写真を撮りながらで、全部で2時間ほどかかりました。
元にしたレシピ
土井善晴さん「鶏がゆ」(2人分)
- 鶏もも肉(骨付き)……1本(300g)
- 水……7カップ(1400mL)
- 米……1/2カップ(100mL)
- ごま油……大さじ1(15mL)
- 味つけ……塩、ポン酢しょうゆ、みそなど、お好みで
出典:NHK「きょうの料理」2026年10月号(NHK出版)
今回使ったもの
- 手羽元……392g(国産若鶏。100gあたり68円、1パック288円)
- 水……1200mL(レシピより200mL少なくしました。理由は下で書きます)
- 米……100mL
- ごま油……大さじ1(15mL・炊くときに入れる)
- 味つけ……塩(食べるときにかける)
- 仕上げのごま油……少し(器に盛ってからたらす)
- ホットクック(KN-HW16E・1.6Lタイプ)、雪平鍋、IHコンロ(火力1〜7)
- ポリ袋と麺棒(すり鉢のかわり)

水を1200mLにした理由
レシピでは鍋で50分ゆでるので、その間に水がけっこう蒸発します。ホットクックはふたを閉めたまま加熱するので、ほとんど水が減りません。そこで、はじめから200mL減らして1200mLにしました。
作り方
① 手羽元をホットクックの内なべに入れる

骨付きもも肉1本(300g)のかわりに、手羽元を1パック(392g)使いました。
② お湯を沸かして、手羽元の上から注ぐ



水から温めると時間がかかるので、先に鍋でお湯を沸かしました。赤外線温度計では101.6℃と出ましたが、お湯は100℃より上にはならないので、これは温度計の誤差です。赤外線温度計はさっと測れてとても便利ですが、数度の誤差はあります。内なべを本体にセットしたまま、手羽元の上からゆっくり注ぎます。注いだあとに測ると74.4℃(同じ温度計なので、だいたいの目安です)。熱湯を注いでも、鶏肉と内なべに熱をとられて、ここまで下がります。
1.6Lタイプでも、1200mLなら水位MAXの線より下に収まりました。
③ ホットクックで「90℃・50分」


土井さんのレシピのポイントは、煮立たせずに、静かにゆでること。ボコボコ煮立たせないことで、鶏肉がやわらかくなり、スープが澄みます。
ホットクックの「スープを作る」だと沸とう近くまで上がるので、今回は手動 →「発酵・低温調理をする」→ 90℃ → 50分にしました。90℃なら煮立ちません。
④ 50分後、スープが澄んでいる

火加減を見張らなくても、ふたを閉めて待つだけで「煮立たせずに静かにゆでる」ができました。この90℃の技は、これからもいろいろな料理に使えそうです。
ふたを開けると、スープは澄んだ金色。脂がきれいに浮いています。アクもまったく出ていません。
⑤ 米を洗って、水につける

米100mLを洗い、水につけて20分おきました。レシピでは「ざるに上げてしばらくおく」やり方ですが、わたしは水につけるほうにしました。
⑥ 米を粗くつぶす(すり鉢がなければ、ポリ袋と麺棒で)


レシピでは、すり鉢で米を粗くつぶします。うちにはすり鉢がないので、ポリ袋に入れて麺棒で叩いてつぶしました。粒が半分〜3分の1くらいに割れれば十分です。
ただ、正直に言うと、この作業はかなり苦労します。叩いているうちに袋が破けて、米がこぼれました。
土井さんもテキストで、米をつぶさずにふつうのお粥のように炊くのもいい、と書いています。いさぎよくつぶさないか、よく作るならすり鉢を買うのがおすすめです。
⑦ スープ500gに米とごま油を入れて、15分炊く


スープを500gはかって雪平鍋に入れ、煮立ったら米とごま油を加えます。手羽元も一緒に入れました。IHの火力6(強火)で15分炊きました。
テキストには、お粥を炊くときにスープを何mL使うかが書いてありませんでした。そこで、ふつうのお粥(全粥)の割合「米1に対して水5」に合わせて、米100mLにスープ500gにしました。

⑧ 鍋底が焦げた(ここは失敗)

正直に書くと、鍋の底が焦げました。強火(火力6)で炊いていたら、10分くらいで香ばしい匂いがしてきて、見たら底が焦げていました。お粥に焦げの匂いが移ってしまい、ここは失敗です。
いちばんの原因は、テキストの「ゴトゴト煮る」を、ぐらぐら強く煮立たせることだと思いこんで、強火で炊いてしまったことです。ほかに考えられるのは、
- 米をつぶしたので、でんぷんが底に沈んでくっつきやすい
- スープ500g(米の5倍)で、水分が少なめだった
- 薄手の雪平鍋で、底に熱が集まりやすい
次に作るなら、中火で炊くか、焦げにくいホットクックで炊くつもりです。鍋で炊くなら、最初の5分はヘラで底をこするように混ぜる、スープを700〜800mLに増やす、厚手の鍋を使う、も合わせて試します。
完成

器に盛ってから、土井さんをまねて、仕上げにごま油を少したらしました。
味は、とてもおいしい。鶏のうまみがお米にしみこんでいて、「神レシピ」だと思いました。それだけに、焦げの匂いが混ざってしまったのが本当にくやしいです。次は焦がさずに作り直します。
このレシピは、基本のお粥には塩などの味つけが入っていません。わたしは食べるときに塩をかけていただきました。
「きょうの料理」10月号では、土井さんがお粥と一緒に食べる香味(薬味)も紹介しています。時間がある方は、そちらと一緒に作るのがおすすめです。
まとめ
- 骨付きもも肉のかわりに手羽元(392g・288円)でも、澄んだおいしいスープがとれた
- ホットクックは水が減らないので、水は1200mLに減らした
- 「煮立たせない」は、ホットクックの発酵・低温調理 90℃・50分で再現できた。この「90℃で静かにゆでる」やり方は、これからほかの料理にも使える技。ホットクックはすばらしい
- すり鉢がなくてもポリ袋+麺棒で米はつぶせるが、かなり大変(袋が破けた)。つぶさずに炊くか、すり鉢を買うのがおすすめ
- 味は「神レシピ」。ただ、米をつぶすと焦げやすいので、「ゴトゴト」は強火ではない。中火で底から混ぜるか、ホットクックで炊くのがおすすめ(わたしは強火で10分で焦がしました)
- 基本のお粥は塩なし。食べるときに塩や、土井さんおすすめの香味と一緒に

コメント